アダルトチルドレン専門カウンセリング

生きにくさを抱えるアダルトチルドレンの方専門のカウンセリングを行っています。うつ、パニック障害、不安神経症、アルコール中毒、摂食障害、共依存、大人の発達障害、ADHD、など心理的な問題を抱える方のサポートを行います。

本当に伝えたいことが伝わらない時。

「思っていることが伝わらない」

 

と言っている方に限って、

 

思っていることを伝えていない。

 

ことが多いです。

 

そして、相手には全く伝わらないどころか、反発される。

という残念なことが多いです。

 

どういうことかといいますと

 

あなたが思っていること

(あなたのことが心配。あなたのためを思って言っているのに・・・)

悩んで悩んで、ぐちゃぐちゃして

結果 伝えたこと

「なんであなたはいつもそうなのよ!!(怒)」

 

なんて言っていませんか?

 

これでは、いくら、頭の中で

(あなたのことが心配。あなたのためを思って言っているのに・・・)

そう思っていたとしても、これでは全く伝わりません。

 

言われた相手からするとどんな気持ちでしょうか?

 

「うるさいな」

「私だって好きでしているわけじゃない」

「心配してほしいって頼んでいない」

 

そんな反応が返ってくるのではないでしょうか?

 

 

それでは、どうしたら、本当に伝えたいことが伝わるのでしょうか。

それにはちょっとしたコツがあります。

3つのポイントをお教えします。

 

①落ち着いている時に伝える。

 

まずは、相手の受け入れ態勢ができている時に話しましょう。

もちろん、こちらも感情的になっていない時に。

そうしないと、怒りに任せて言ってしまったり、売り言葉に買い言葉で余計なことを言われてしまったりと、反発も起きやすくなります。

 

②事実に基づいて伝える。

 

実際のことと、あなたの感情とがごっちゃになってしまっていませんか?

起きてもいないことを心配しすぎたり、こちらの推測だけで話すと、話しが全く見えません。

それは事実か、それとも事実でないか、仕分けする習慣をつけてみてください。

 

③自分が思っていることを、まっすぐに伝える。

 

遠まわしに言うと、伝わらないどころか、嫌味に受け取られてしまうこともよくあります。

まっすぐにといっても、「ああしろこうしろ」と相手をコントロールするのではありません。

「私はこんな風に思っているよ」と、あなたが思っている、本当に伝えたい部分をまっすぐに話してみてください。

 

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私は悪くない。相手が悪い。そんな時は、

☑︎夫が優しくない
☑︎子供が言うことを聞かない
☑︎親がうるさい
☑︎会社や上司に不満がある

自分は悪くない。
相手を変えたい!

そんな時でも、家族セラピーでは、「あなた」にカウンセリングをします。

夫でも、
子供でも、
親でも、
会社でも、上司でもなく、

あなたが問題の主役だからです。

なぜなら、あなたの心の中に、こういった問題を引き起こす何かがある限り、一つ問題を解決したところで、手を変え品を変え、また問題はやってくるのです。

問題としている人、つまりあなたに対してカウンセリングを行うと、なぜか、

夫が変わる
子供が変わる
親が変わる
会社が、上司が変わる

という現象が起こります。

なかなかプライドを捨てられずに、相手に優しくできない人。

夫婦喧嘩に勝っても、子供を言い負かせても、上司をギャフンと言わせても、今の結果なのですよね?

負けるが勝ち
損して得取れ

ということもあるのです。

目先の勝ち負けにこだわりますか?
それとも、幸せになりますか?

今の状況に不満。そんな時に、

カウンセリングの時に、よく言うのが、まず当たり前のことをするということ。

朝起きて、何でもいいから体を動かして、人と話して、ご飯をしっかり食べて、よく寝る。

次に、自分の役割を果たすということ。

会社員なら、お給料に見合う仕事をする。(これは関係ないけれど、会社はあなたが思うより、あなた一人を雇うのにお金がかかっている。)

主婦なら、家族のために活動する。心地よい空間を作るもよし、美味しいご飯を作るもよし、子供ととことん向き合うもよし。

父として、母として、子供として、社会人として、与えられた役割を果たす。

当たり前のことをして、役割を果たすこと。
これを本気でやると、感謝の気持ちが湧き、希望が見えてくる。
そして、自然に周りが変わってくる。







アダルトチルドレンとは?

アダルトチルドレン」というキーワードで、このブログにたどり着く方がたくさんいらっしゃることが分かりました。

 

アダルトチルドレンって何でしょうか?

 

Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)から作られた言葉で、その後、「機能不全家族で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ人々」に派生した言葉です。

アダルトチルドレンは病名ではありません。

 

アダルトチルドレンは、周囲に理解されない生きにくさを抱えています。

例えば、こんな特徴があります。

 

アダルトチルドレンの持ちやすい特徴

 

☑人との距離感が難しい

 人には理解されないという思いが強く、なかなか心が開けない

 その反面・・・

 一旦この人!となったらとことん依存する。

 

☑試し行動をする

 「本当に私のことを好きでいてくれるの?」

 これでも?これでも?

 とひどいことを言ったり傷つけたりする。

 それで離れていったら、やっぱりみんな私から離れていくのだと、最終結論に落とし込む。

 

☑漠然とした不安を抱えている

 いつもちょっとだけ不幸。思いっきり幸せを感じきれない。

 将来が不安。この先どうなってしまうのだろうと考えると夜も眠れない。

 

☑憂鬱

 やる気が出ない

 無気力・・・

 

☑淋しい

 誰にも愛されていない

 人には理解されない

 どうせ私は一人ぼっち・・・常に孤独と戦っている

 

☑自己評価が低い

 その反面・・・

 人には認められたいと気持ちが強い(自分にOKが出せないため、人の評価が気になる)

 

☑罪悪感がある

 人からの好意を受け取るのが下手

 褒められるのが苦手

 お金は悪という思い込みが強い

 

☑対人恐怖が強い

 嫌われれそうで怖い

 先に予防線を引く

 嫌われそうになったら、自分から人間関係を切るように持って行く。

 

☑嗜癖・依存症になりやすい

 分かっちゃいるけどやめられない行動

 身体に悪いこと、人に迷惑をかけることをする

 アルコール中毒、ギャンブル依存、薬物依存

 借金、買い物依存

 

共依存に陥りやすい

 人に頼りすぎる

 反対に

 与えすぎる

 

なぜこのような状態になりやすいかというと、育った環境に原因があるのがアダルトチルドレンなのです。

 

「本来あるべき家族としての機能をはたしていなかった家族=機能不全家族」がまず問題となります。

 

機能不全家族とは?

 

 1.身体的虐待、感情的虐待、性的虐待、無視、その他の虐待

 

2.完璧主義

3.融通性のない家族ルール、生活スタイル、信念スタイル

4.「話すな」のルールと、家族の秘密を守る事

5.自分の感情を見極めたり、表現したりする力のなさ

6.家族の他のメンバーを介してのコミュニケーション

7.二重メッセージ、二重拘束

8.遊んだり、楽しんだり、自然に振る舞う事のできなさ

9.不適切な行動や痛みに対する耐性がありすぎること

10.境界が不鮮明な網状家族

アダルトチルドレン機能不全家族の秘密」 フリエル,ジョン・C/フリエル,リンダ・D.

 

 

 思い当たりますか?

全く思い当たらないという方は、アダルトチルドレンではないかもしれません。

 

どれだけ過酷な家庭環境に育ったとしても、自分はアダルトチルドレンではないという人もいます。

自分で人生を変えていく強さを持ち合わせていたか、何かのきっかけで変わったことが考えられます。

そういう人はアダルトチルドレンとは呼びません。

 

もしくは、つらすぎて、過去の記憶を消してしまったということも考えられます。

後者の場合は、適切なケアが必要です。

 

自分自身、現在つらく思っている人は、アダルトチルドレンかもしれません。

ですが、親を責めても効果がないことが多いのです。

なぜなら、実は、親もアダルトチルドレンの可能性が高いからです。

 

では、親が死んだら、自分の問題も解決するのか?

→いいえ。既にご両親が亡くなっていたとしてもアダルトチルドレンに苦しめられている人はいます。

 

自分の親もアダルトチルドレンの場合、もう解決は見込めないのか?

→いいえ。親がアダルトチルドレンでも、ご自身次第で変わることは可能です。

 

明日は、アダルトチルドレンの回復に有効な考え方をお伝えします。

暴言を吐かれて、つらい。

「夫に毎日毎日暴言を吐かれて、つらくてたまりません。

病気なんだから仕方ないと思ってはいるのですが、ついイライラしたり、言い返してしまったり、余計に夫を怒らせてしまいます。このままでは自分まで鬱になりそうです。」

 

先日ご相談に見えた方、ご主人が厳しい人で、いつも大声で言葉の暴力を受けているということです。

その言葉を思い出しては、悔しくなり夜も眠れなくなるそうです。

 

奥さんがとっている行動の一つに、ご主人の暴言をノートに書き溜めているというものがありました。

 

これ、ダメです!!

 

ダメな理由は2つあります。

 

1.ノートを見る度に、思い出してまた怒りが湧く。

怒りの上塗りをしてしまっているわけです。

 

2.ノートを書くために、「ネタ探し」をしてしまう。

暴言を書き留めるためには、暴言を欠かさずキャッチし、しっかり覚えておかなくてはなりません。

これでは、暴言を求める結果になってしまいます。

 

どうしても書きたいなら、書いてすぐ、ぐちゃぐちゃに丸めて捨ててください。

 

そして、暴言ノートではなく、いいことノートをつけてください。

 

今日あったいいこと

ご主人がちょっと優しかった瞬間

 

それをたくさん思い出して、ノートに書き溜めてください。

きっとノートが終わるころには、いいことがいっぱいになっていますよ。

 

そんなアドバイスをしました。

 

ネガティブなことで頭がいっぱいになりやすい方は、ぜひ、いいことノート試してください。

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家族の役割とは?

「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」と親に言われて、今もしっかり者の役割を演じ続け、周りの人に甘えたり素直になれない。

「女は黙って男の言う通りにしていればいい」と父が母に言っていた影響で、自分の人生が見つけられない。

「本当は男の子がほしかったのに」「お前の前に生まれなかった子供がいる」など、自分が生まれてこないほうが良かったのではないかという思い込みにより、自己肯定感のないまま大人になってしまった。

「お母さんは我慢の人生」という母を置いて、自分だけが幸せになっていいのだろうかという罪悪感を抱えている。

「借金を繰り返す父のようにはなりたくない」という思いから、自分の自己実現を果たすことに躊躇している。

「仲の悪い両親を見ていたのであんなふうにはなりたくない」と、結婚に踏み切れない、真のパートナーシップが分からない。

「あなたの幸せを思って。こうするべき。」という親の敷いたレールに乗って人生を送ってきてしまったけれど・・・

このように、私たちは大人になってもずっと家族の影響を受けて続けています。
呪縛のようにまとわりつき、同じパターンを繰り返すか、反発しもがき続けているか、どちらにしても苦しいものです。

そして、親も、祖父母も、同じように上の世代から影響を受けてきました。
私たちの代で終わりにしたいものです。

あなたは、どんな役割を演じていますか?

父、母、兄弟、姉妹、という役割を通して、私たちがどのような思考や振る舞いをしてきたか、それによって現在どのような影響が出ているかを知ると、本当の自分を取り戻すことができます。

父親のような人とだけは 絶対に結婚しないと思っていたのに

夫やパートナーに、暴力、アルコール中毒、ギャンブル、借金などの問題がある人の多くは、こんなふうに言います。

 
「父親のような人とだけは、絶対に結婚しないと思っていたのに」
 
どうして、同じような人を選んでしまうのでしょうか?
 
・脳は、否定形を認識していない!
 
こうなったらいいなと思うことも、
こうなったら嫌だなと思うことも、
脳は同じように処理することが分かっています。
 
つまり、望む、望まないに関わらず、強く思っていることは引き寄せてしまうということです。
 
・慣れた環境が落ち着く
 
人は、慣れ親しんだ、馴染んでいる環境にいたほうが楽なもの。
これもまた、良くも悪くもなのです。
 
子供のころからの育った環境が大きく影響するのはそのためです。
幸せになると不安になり、疑い、嫌だと思いつつも元の環境に戻る傾向にあります。
 
・育てる
 
「もとはお酒の飲めない人だったのに、結婚してからアルコール中毒になった」
「私と付き合う前はきちんと定職についていたのに、いつの間にか仕事を辞め借金をするようになった」
 
こういうケースが多くみられるのも特徴です。
 
父親のような人とだけは・・・と思っていたから、全然違う人を選んだのにどうして?
 
実は、嫌な父親をモデルに、そのように育てているということがあるのです。
信じられますか?
 
なぜか?
 
その方が、いいことがあるから!
 
夫やパートナーが、暴力を振るい、アルコール中毒に陥り、ギャンブルに嵌り、借金地獄に陥って、なんの得があるというのでしょう?
 
 
そこには、
自分らしくいられる。
自分の存在意義が見いだせる。
というメリットがあります。
 
 
夫を助けることによって、あなたの存在価値が生まれます。「わたしがいなければこの人はダメになってしまう」からです。
 
父親からも暴力を通して愛情を受けてきたから。例え、暴力という形でも、その接触は愛情と感じられるのです。
 
 
どうすればいい?
 

でも、今さら父親を変えることはできない。

夫やパートナーがカウンセリングを受けるとは思えない。

 

大丈夫です。

あなた自身が気づき、変化していけば、現実を変えることができます。

 
こういった方に共通するのが、セルフイメージが低いということ。
 
以前、「私はどうせ」と思っていると、「ほらね、やっぱり」な結果になってしまうという話をしましたね。

ここでも同じことが起きています。

 

かわいそうな自分
愛されない自分
 
に慣れているなあと思った方、
 
このままでいると、また同じような人がやってきますし、違う人まで育ててしまいます。

 

自分に許可を出す練習をしていきましょうね。
 
 
 

参考記事 

counselling.hatenablog.com

 

counselling.hatenablog.com