本当に伝えたいことが伝わらない時。
「思っていることが伝わらない」
と言っている方に限って、
思っていることを伝えていない。
ことが多いです。
そして、相手には全く伝わらないどころか、反発される。
という残念なことが多いです。
どういうことかといいますと
あなたが思っていること
(あなたのことが心配。あなたのためを思って言っているのに・・・)
↓
悩んで悩んで、ぐちゃぐちゃして
↓
結果 伝えたこと
「なんであなたはいつもそうなのよ!!(怒)」
なんて言っていませんか?
これでは、いくら、頭の中で
(あなたのことが心配。あなたのためを思って言っているのに・・・)
そう思っていたとしても、これでは全く伝わりません。
言われた相手からするとどんな気持ちでしょうか?
「うるさいな」
「私だって好きでしているわけじゃない」
「心配してほしいって頼んでいない」
そんな反応が返ってくるのではないでしょうか?
それでは、どうしたら、本当に伝えたいことが伝わるのでしょうか。
それにはちょっとしたコツがあります。
3つのポイントをお教えします。
①落ち着いている時に伝える。
まずは、相手の受け入れ態勢ができている時に話しましょう。
もちろん、こちらも感情的になっていない時に。
そうしないと、怒りに任せて言ってしまったり、売り言葉に買い言葉で余計なことを言われてしまったりと、反発も起きやすくなります。
②事実に基づいて伝える。
実際のことと、あなたの感情とがごっちゃになってしまっていませんか?
起きてもいないことを心配しすぎたり、こちらの推測だけで話すと、話しが全く見えません。
それは事実か、それとも事実でないか、仕分けする習慣をつけてみてください。
③自分が思っていることを、まっすぐに伝える。
遠まわしに言うと、伝わらないどころか、嫌味に受け取られてしまうこともよくあります。
まっすぐにといっても、「ああしろこうしろ」と相手をコントロールするのではありません。
「私はこんな風に思っているよ」と、あなたが思っている、本当に伝えたい部分をまっすぐに話してみてください。
私は悪くない。相手が悪い。そんな時は、
今の状況に不満。そんな時に、
アダルトチルドレンとは?
「アダルトチルドレン」というキーワードで、このブログにたどり着く方がたくさんいらっしゃることが分かりました。
アダルトチルドレンって何でしょうか?
Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)から作られた言葉で、その後、「機能不全家族で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ人々」に派生した言葉です。
アダルトチルドレンは病名ではありません。
アダルトチルドレンは、周囲に理解されない生きにくさを抱えています。
例えば、こんな特徴があります。
アダルトチルドレンの持ちやすい特徴
☑人との距離感が難しい
人には理解されないという思いが強く、なかなか心が開けない
その反面・・・
一旦この人!となったらとことん依存する。
☑試し行動をする
「本当に私のことを好きでいてくれるの?」
これでも?これでも?
とひどいことを言ったり傷つけたりする。
それで離れていったら、やっぱりみんな私から離れていくのだと、最終結論に落とし込む。
☑漠然とした不安を抱えている
いつもちょっとだけ不幸。思いっきり幸せを感じきれない。
将来が不安。この先どうなってしまうのだろうと考えると夜も眠れない。
☑憂鬱
やる気が出ない
無気力・・・
☑淋しい
誰にも愛されていない
人には理解されない
どうせ私は一人ぼっち・・・常に孤独と戦っている
☑自己評価が低い
その反面・・・
人には認められたいと気持ちが強い(自分にOKが出せないため、人の評価が気になる)
☑罪悪感がある
人からの好意を受け取るのが下手
褒められるのが苦手
お金は悪という思い込みが強い
☑対人恐怖が強い
嫌われれそうで怖い
先に予防線を引く
嫌われそうになったら、自分から人間関係を切るように持って行く。
☑嗜癖・依存症になりやすい
分かっちゃいるけどやめられない行動
身体に悪いこと、人に迷惑をかけることをする
アルコール中毒、ギャンブル依存、薬物依存
借金、買い物依存
☑共依存に陥りやすい
人に頼りすぎる
反対に
与えすぎる
なぜこのような状態になりやすいかというと、育った環境に原因があるのがアダルトチルドレンなのです。
「本来あるべき家族としての機能をはたしていなかった家族=機能不全家族」がまず問題となります。
機能不全家族とは?
1.身体的虐待、感情的虐待、性的虐待、無視、その他の虐待
2.完璧主義
3.融通性のない家族ルール、生活スタイル、信念スタイル
4.「話すな」のルールと、家族の秘密を守る事
5.自分の感情を見極めたり、表現したりする力のなさ
6.家族の他のメンバーを介してのコミュニケーション
7.二重メッセージ、二重拘束
8.遊んだり、楽しんだり、自然に振る舞う事のできなさ
9.不適切な行動や痛みに対する耐性がありすぎること
10.境界が不鮮明な網状家族
「アダルトチルドレン-機能不全家族の秘密」 フリエル,ジョン・C/フリエル,リンダ・D.
思い当たりますか?
全く思い当たらないという方は、アダルトチルドレンではないかもしれません。
どれだけ過酷な家庭環境に育ったとしても、自分はアダルトチルドレンではないという人もいます。
自分で人生を変えていく強さを持ち合わせていたか、何かのきっかけで変わったことが考えられます。
そういう人はアダルトチルドレンとは呼びません。
もしくは、つらすぎて、過去の記憶を消してしまったということも考えられます。
後者の場合は、適切なケアが必要です。
自分自身、現在つらく思っている人は、アダルトチルドレンかもしれません。
ですが、親を責めても効果がないことが多いのです。
なぜなら、実は、親もアダルトチルドレンの可能性が高いからです。
では、親が死んだら、自分の問題も解決するのか?
→いいえ。既にご両親が亡くなっていたとしてもアダルトチルドレンに苦しめられている人はいます。
自分の親もアダルトチルドレンの場合、もう解決は見込めないのか?
→いいえ。親がアダルトチルドレンでも、ご自身次第で変わることは可能です。
明日は、アダルトチルドレンの回復に有効な考え方をお伝えします。
暴言を吐かれて、つらい。
「夫に毎日毎日暴言を吐かれて、つらくてたまりません。
病気なんだから仕方ないと思ってはいるのですが、ついイライラしたり、言い返してしまったり、余計に夫を怒らせてしまいます。このままでは自分まで鬱になりそうです。」
先日ご相談に見えた方、ご主人が厳しい人で、いつも大声で言葉の暴力を受けているということです。
その言葉を思い出しては、悔しくなり夜も眠れなくなるそうです。
奥さんがとっている行動の一つに、ご主人の暴言をノートに書き溜めているというものがありました。
これ、ダメです!!
ダメな理由は2つあります。
1.ノートを見る度に、思い出してまた怒りが湧く。
怒りの上塗りをしてしまっているわけです。
2.ノートを書くために、「ネタ探し」をしてしまう。
暴言を書き留めるためには、暴言を欠かさずキャッチし、しっかり覚えておかなくてはなりません。
これでは、暴言を求める結果になってしまいます。
どうしても書きたいなら、書いてすぐ、ぐちゃぐちゃに丸めて捨ててください。
そして、暴言ノートではなく、いいことノートをつけてください。
今日あったいいこと
ご主人がちょっと優しかった瞬間
それをたくさん思い出して、ノートに書き溜めてください。
きっとノートが終わるころには、いいことがいっぱいになっていますよ。
そんなアドバイスをしました。
ネガティブなことで頭がいっぱいになりやすい方は、ぜひ、いいことノート試してください。
家族の役割とは?
父親のような人とだけは 絶対に結婚しないと思っていたのに
夫やパートナーに、暴力、アルコール中毒、ギャンブル、借金などの問題がある人の多くは、こんなふうに言います。
でも、今さら父親を変えることはできない。
夫やパートナーがカウンセリングを受けるとは思えない。
大丈夫です。
あなた自身が気づき、変化していけば、現実を変えることができます。
ここでも同じことが起きています。
自分に許可を出す練習をしていきましょうね。
参考記事